Brüno | 独り言ち

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久々に映画ネタを。

気まぐれ自分探究-Bruno

『Brüno』を観た。

映画『ボラット』を作ったサーシャ・バロン・コーエンの最新作。
かなりコアです。日本で公開が許可されるかどうか分かりません。アメリカの映画は露出の規制がないので男性のでも女性のでも性器の映像がそのまま容赦なく目に飛び込んできます。私なら一瞬目が汚れちゃったような錯覚に陥るんだけど、アメリカ人は手を叩いて大声で笑い飛ばしてしまう。そこがなんともアメリカ人らしい。

賛否両論、好き嫌いがハッキリくっきり分かれる作品。
でも私個人的には、大・好・き。
ブラックユーモアに溢れきってるんだけど、よくよく考えると深く考えさせられる部分が多々あって。そこへ自ら体を張って挑んでいるコーエン氏に返って好感を覚えてしまう。
度を超していると思われるようなパフォーマンスも、目を覆いたくなるような危なっかしい事も、敢えてしでかしているからこそ共感を呼ぶことができるのだと思う。

気まぐれ自分探究-Bruno 2


「人々って常識として受け入れがたい人物を組織体制で排除しがちになるものだ」という考えが私の中にはある。コーエン氏はその「受け入れがたい人物」に自らすっかり成りきって、その保守的で偽善的なソサエティの中に一見無謀とも思えるようなスカイダイビングをやってのけてくれているように私には思えてならない。